2025-11-16
2025年11月9日〜16日のOpenAI Sora(主にSora 2)関連情報まとめ
過去一週間(11月9日〜16日)は、Sora 2の公式な新機能発表や大規模アップデートは確認されませんでした。9月末の正式リリース以降、ユーザーによる生成動画の投稿が非常に活発で、特にアニメ風・ファンタジー系のクリエイティブな活用が目立ちました。一方で、日本国内では著作権侵害懸念が再燃し、業界団体からの抗議が話題に。また、OpenAI全体の巨額赤字報道の中でSoraの運用コストの高さが改めて指摘されています。
1. ユーザー生成動画の盛り上がり(X上で特に多い)
Sora 2のアクセスが広がった影響で、毎日数十件以上の生成動画が投稿されています。傾向として: - 可愛い獣耳・狐耳キャラの日常系ショート動画 - 架空アニメ風のストーリーシーン - 食べ物・風景・ファンタジー要素を組み合わせたもの
具体例(抜粋): - @Royalfox_japan さんがほぼ毎日投稿している狐耳少女シリーズ。11月16日には黒毛和牛を食べる姿、15日には着物姿や焼き芋を食べる姿など、表情豊かで可愛らしい10秒動画を連続投稿。物理的な動きや食事のリアリズムが高く評価され、各投稿で30〜60いいね前後を獲得。 - @hatake4021 さんが連投した架空アニメシリーズ。猫獣人お姉さんを主人公にした15秒程度のアニメ風動画を複数投稿(例:11月16日に猫獣人編、15日に別シーン複数)。動きの滑らかさとキャラの一貫性が話題に。 - その他、@bitrise25 さんがDoodles関連のファンタジー動画を投稿したり、給食調理シーンを51秒で再現した長尺動画も登場。
全体的に「可愛い・癒し系」が主流で、日本語圏ユーザーの投稿が特に多い印象です。
2. 日本国内の著作権問題が再燃
- 日本コンテンツ業界団体CODA(スタジオジブリ・バンダイナムコ・スクウェア・エニックスなどが加盟)が、Sora 2の学習データに日本作品が無断利用されているとしてOpenAIに正式抗議。要望書で「無断学習の即時停止」と「誠実な対応」を要求。
- これを受け、X上で「属地主義の壁」「対価を払わないOpenAIに怒り」などの議論が広がり、11月14日頃にピーク。ニコニコニュースなども取り上げ、生成AIの倫理問題が改めて注目されました。
3. OpenAIの経営面・コスト問題
- Forbesなどで「Sora単体の運用コストが年間約5,000億円(1日約23億円)超」「10秒動画1本あたり約1.3ドル(約200円)かかる」報道が拡散。OpenAI全体で四半期1.2兆円超の赤字という文脈で「持続不可能」との声多数。
- 無料生成制限やGPU不足が既に発生しており、今後有料化強化の可能性が指摘されています。
4. その他の関連トピック
- Disney+がユーザー生成AIコンテンツを解禁予定で、CEOが「生産的な話し合いが進んでいる」と発言 → OpenAI(Sora)との提携を連想する投稿が散見。
- 競合(Everlyn AIなど)が「Soraより安く速い」と宣伝する投稿も。
総じて「技術の驚異を実感するユーザー投稿」と「著作権・コストの懸念」の両極端な反応が並行していました。公式からの新発表がなかったため、来週以降の動き(特に日本側の対応)が注目されます。